SMS認証が届かないときに確かめること
この記事の要点
届かない原因は、受け取る側(番号の入力・電源・受信の設定)と、送る側(宛先の形式・回線)に分かれます。届いていても、送信元の表示や本文の書き出しで見落とされることがあります。 送信ごとの「届いた/届かなかった」の記録を残しておくと、問い合わせのたびに確かめる場所を絞り込めます。 海外の回線を通すと、届かないことがあります。認証のSMSは、送る回線を配信会社に確かめておきます。 届かなかったときのために、再送の案内と、SMS以外の確認の手段を用意しておきます。
SMS認証(ワンタイムパスワード)が届かない原因は、受け取る側と送る側の2つに分かれます。受け取る側の原因は、電話番号の入力間違い、電源オフや圏外、SMSの受信拒否の設定などです。宛先の番号の形式や、通っている回線は、送る側で確かめる原因です。届いていても、送信元の番号の表示や本文の書き出しによっては、利用者に見落とされることがあります。原因を探すときは、最初に「届いた/届かなかった」の記録を見ると、確かめる場所を絞り込めます。
目次
SMS認証が届かない原因は、受け取る側と送る側に分かれる
「認証コードが届かない」という問い合わせは、利用者からは同じ一言で届きます。ただ、原因がどちら側にあるかで、確かめる場所が変わります。
| 原因 | どちら側か | 確かめ方・防ぎ方 |
|---|---|---|
| 電話番号の入力間違い | 受け取る側 | 入力された番号を、送信の記録と見比べる |
| 電源オフ・圏外 | 受け取る側 | 利用者に、電波のある場所で待ってもらう |
| SMSの受信拒否・迷惑SMSの設定 | 受け取る側 | 利用者に、スマホの受信設定を見てもらう |
| 宛先が固定電話や海外の番号 | 送る側 | 登録できる番号の形式を、入力の時点で決めておく |
| 海外の回線を通っている | 送る側 | 配信会社に、どの回線で送っているかを聞く |
| 届いたが、送信元の番号を見て別のSMSと思われた | 送る側(届いても気づかれない) | 送信元の表示と、本文の書き出しを見直す |
受け取る側の原因は、送る側では直接は直せません。それでも、どちらの原因かが分かれば、利用者への案内は変えられます。
受け取る側の原因と、利用者への案内
受け取る側の原因で最初に確かめたいのは、電話番号の入力間違いです。数字が1つ違うだけで、SMSは別の番号に送られるか、宛先が見つからずに届かなくなります。認証の画面には、入力した番号をそのまま表示しておくと、利用者が自分で気づけます。
電源オフや圏外のときは、送る側で何をしても届きません。利用者には、電波のある場所で少し待ってから、もう一度送ってもらうよう案内します。
SMSの受信拒否や、迷惑SMSを振り分ける設定も原因になります。設定の場所は、機種や携帯電話会社によって違います。案内の文面では「スマホのSMSの受信設定をご確認ください」と書き、詳しい手順は利用者の携帯電話会社の案内を見てもらう形が無難です。
送る側の原因と、確かめること
次の3つは、送る仕組みを作る段階で確かめておけます。
宛先の番号の形式
SMSを送れる宛先は、配信会社によって決まっています。日本国内の携帯電話番号だけに送れるサービスでは、固定電話や海外の番号を入力されても届きません。登録の画面で、携帯電話番号の形式だけを受け付けるようにしておくと、利用者が入力した時点で間違いに気づけます。
通っている回線
SMSは、配信会社によって通る回線が違います。海外の回線を通すと、届かないことがあります。認証のSMSは届かなければ使えないので、単価だけで配信会社を選ぶ前に、どの回線で送っているかを聞いてください。
回線の違いは「SMSの国内直収接続・国内網・海外網の違い」にまとめています →
送信元の番号と、本文の書き出し
受け取った人のスマホには、送信元の番号が表示されます。見覚えのない番号だと、利用者が別のSMSと思って見落とすかもしれません。本文の最初に、サービス名と「認証コード」であることを書いておくと、受け取った人がすぐに分かります。
送信元の番号の表示は、受け取る人の携帯電話会社によって変わることがあります。配信会社には、登録した番号がどの携帯電話会社のスマホでもそのまま表示されるかを確かめておきます。
届いたかどうかを、記録で確かめる
送る側で備えておきたいのは、送信ごとに「届いた/届かなかった」が分かる記録です。記録があれば、利用者から問い合わせがあったときに、まず送る側の結果を見られます。届いていれば、迷惑SMSの振り分けや、送信元の表示・本文の書き出しで見落とされた可能性を疑います。届いていなければ、電源や電波の状態・宛先の形式・回線を疑います。番号の入力間違いは、どちらの結果にもなりうるので、記録の番号と、入力された番号を見比べます。どちらの結果かで、次に確かめる場所が絞れます。
私は、届かない原因を利用者側の設定だと決めつける前に、先に送る側の記録を見ることを勧めています。記録を見ないまま「スマホの設定をご確認ください」と返すと、送る側に原因があったときに、利用者を待たせ続けることになるからです。
ULTIQUE SMSの場合は、APIで送ると、送信ごとの「届いた/届かなかった」が、指定したURLに自動で返ってきます(コールバック)。結果の通知には、配信結果・携帯電話会社(携帯電話会社は返らない場合があります)・課金の通数などが入ります。通常は配信後、数秒〜数分で返ってきますが、遅れて返ることもあります。「まだ結果が返っていない」と「届かなかった」は、分けて見てください。送信ごとに管理IDと自由項目3つを付けられるので、「どの利用者の、どの認証のSMSが届いたか」を自社のシステムで追えます。
届かなかったときのために、用意しておくこと
記録で確かめる場所を絞り込んでも、送る側では手が出せない場合が残ります。そのときに利用者が先に進めるよう、次の3つを用意しておきます。
- 再送の案内:「届かない場合は、少し待ってから再送してください」と画面に出し、再送のボタンを置く。短い間に何度も送ると、利用者が古いコードを入力してしまうことがある。新しいコードを送ったときに古いコードを使えなくする作りにする場合は、そのことも画面に書いておく
- SMS以外の確認の手段:メールや電話など、SMSが届かないときに切り替えられる手段を1つ持っておく
- 問い合わせの窓口:利用者が番号の入力間違いに気づけないときのために、問い合わせの窓口を画面に出しておく
認証のSMSを1社の配信会社だけで送っていると、その会社で障害が起きたときに、ログインや登録が止まります。止まると困るサービスなら、予備の配信会社を決めておく方法もあります。
ULTIQUE SMSで送る場合
ULTIQUE SMSは、国内回線で送っていて、到達率は99.9%以上です(電話番号不備・電源オフ・圏外を除きます)。送れるのは日本国内の携帯電話番号だけで、固定電話や海外の電話番号には送れません。
APIは、HTTPS(POST)・JSON形式で、API IDとパスワードで接続します。接続元のIPアドレスを制限でき、データは日本国内のサーバー(AWS東京リージョン)で保管しています。API連携の費用は0円です。料金の対象は送信先に届いたSMSだけで、届かなかった分はかかりません。
送信元には、固定電話・050番号・フリーダイヤルなど、個人の携帯電話番号以外を登録できます。送信元の表示は、受け取る人の携帯電話会社によって変わることがあります。SoftBankのスマホで受け取る人には、標準では「253000」か「253001」と表示されます。お申し込みから、審査・送信元番号の登録・契約を経て、最短1週間〜10日で使い始められます。
SMS認証のQ&A
SMS認証が届かないとき、まず何を確かめればいいですか?
送る側は、まず送信ごとの「届いた/届かなかった」の記録を確かめます。届いていれば、迷惑SMSに振り分けられていないか、送信元の表示を見て見落としていないかを、利用者に確かめてもらいます。届いていなければ、電源や電波の状態、宛先の番号の形式、配信会社の回線を確かめます。番号の入力間違いは、どちらの結果でも、記録の番号と見比べて確かめます。
認証コードのSMSが届かない原因には、何がありますか?
電話番号の入力間違い、電源オフや圏外、SMSの受信拒否の設定が、受け取る側で考えられる原因です。送る側では、宛先が固定電話や海外の番号になっている、海外の回線を通っている、といった原因があります。届いていても、送信元の番号を見て別のSMSと思われ、見落とされることもあります。
海外の回線を使うと、SMS認証は届かないことがありますか?
あります。海外の回線を通すと、日本のスマホに届かないことがあります。認証のSMSを送る配信会社を選ぶときは、どの回線で送っているかを聞いてください。
SMS認証が届かない利用者には、どう案内すればいいですか?
入力した電話番号が正しいか、電波のある場所か、SMSの受信を拒否する設定になっていないかを確かめてもらいます。そのうえで、少し待ってから再送してもらい、それでも届かなければメールなど別の確認の手段に切り替えてもらいます。
届かなかった認証のSMSにも、料金はかかりますか?
配信会社によって違います。見積もりのときに、料金の対象が届いたSMSだけかを確かめておいてください。
次に確かめること
- 送信ごとの「届いた/届かなかった」を、自社のシステムで記録しているか
- 登録の画面で、携帯電話番号の形式だけを受け付けているか
- いま使っている配信会社が、どの回線で送っているか
- 認証のSMSの本文の最初に、サービス名と「認証コード」と書いているか
- SMSが届かないときに切り替えられる、別の確認の手段があるか
料金の数え方は「SMSの文字数と料金の数え方」にまとめています。自社の条件での料金は、料金シミュレーターで計算できます。
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