SMS配信サービスの比較で確かめる5つのこと
SMSの単価が上がると言われたら、まずはいまの会社に相談するのがいちばんです。乗り換えには、契約や送信元番号の登録、システムのつなぎ直しといった手間がかかります。それでも比べるときは、1通の単価ではなく、自社の送信数と文字数で計算した「月の総額」で比べてください。
30秒でわかる結論
- 単価が上がると言われたら、最初の相談先はいまの会社です
- 1通の単価は、比べる材料の1つにすぎません
- 比べるのは、月の総額・回線・送信元番号・切り替えの期間・解約の条件の5つです
- 同じ条件(送信人数・文字数・月の回数)で各社に見積もりを取り、月の総額で比べます
この記事で扱う範囲:法人向けSMS配信サービスの比べ方/乗り換えの手間と期間(各社の料金の一覧は載せていません)。記事の中の料金・期間・条件は2026年11月時点のものです。
目次
単価が上がる話と、乗り換えなかった会社の話
SMS配信サービスの単価が上がるという話が、この業界で出ています。私も、キャリアの担当者から聞きました。私たちのところにも、「いま使っているSMSの単価が変わるので、乗り換えを考えている」というお問い合わせが、いくつも届いています。
単価が上がると聞くと、すぐにほかのサービスを探したくなるかもしれません。ただ、乗り換えないで終わった会社もあります。「単価が上がるので乗り換えを考えています。御社はどうですか」というお問い合わせをいただき、機能やセキュリティについてメールでやり取りした会社です。最後にいただいたお返事は、「いまの会社が値下げしてくれたので、また機会があれば」でした。
乗り換えの前に、いまの会社に単価を相談する
乗り換えは面倒です。SMS配信の会社を変えると、使い始めるまでに次のような手間がかかります。
- 契約と審査:新しい会社に申し込み、審査と契約を経て、アカウントを発行してもらいます
- 送信元番号の登録:受け取った人のスマホに表示する番号を、新しい会社で登録し直します
- システムのつなぎ直し:APIで送っている場合は、新しい会社のAPIにつなぐ開発が要ります。接続元のIPアドレスや、配信結果の通知先(コールバックURL)も用意し直します
ほかに、取引先が変わるので、社内で稟議や新しい会社の登録が要る会社もあると思います。これだけの手間をかけるより、いまの会社に「単価が上がると困る」と伝えて、条件を相談するほうが早いことがあります。私は、まず相談することを勧めています。SMSを売る側の私が言うのも変ですが、乗り換えずに済むなら、それがいちばん手間のかからない方法だからです。
相談するときは、自社の月の送信人数と送る回数、1回に送る文字数を伝えると話が早く進みます。いまの単価が、どの通数の区切りで決まっているかも聞いておくと、このあと比べるときの材料になります。
乗り換えることになったときの目安も、書いておきます。私たちのULTIQUE SMSなら、お申し込みから最短1週間〜10日で使い始められます(送信元番号の有料オプションを使う場合は約2週間〜1か月)。
それでも比べるなら、確かめる5つのこと
相談しても条件が合わないときや、この機会に見直したいときは、次の5つを確かめてください。
1. 月の総額で比べる(1通の単価だけで比べない)
SMSの料金の出し方は、会社ごとに違います。広告や料金表の「1通◯円から」は、たくさん送った月など、いちばん安くなる条件での単価のこともあります。どの通数のときの単価なのかを、見積もりで聞いておきます。
月の総額を左右するのは、主に次の4つです。
- 文字数:SMSは、1通で送れる文字数が決まっています。長い本文は2通、3通と数えられます
- 単価のかかり方:送信数で単価が変わるとき、その単価がその月のすべての通数にかかるか、区切りを超えた分だけにかかるか
- 届かなかった分:電源が切れていたなどで届かなかったSMSにも、料金がかかるか
- 固定でかかる料金:初期費用や月額の固定費、送らない月の最低料金があるか
文字数の差は、思ったより総額に出ます。たとえば、1,000人に月1回送るとして、次の料金(税抜)で計算しました。100通までは月1,000円、101〜1,000通は1通10円、1,001〜5,000通は1通8円で、単価はその月のすべての通数にかかります。文字数は、70文字までが1通、134文字までが2通、201文字までが3通と数えます。
| 送る内容 | 1人あたりの通数 | 月の通数 | 単価(税抜) | 月の総額(税抜) |
|---|---|---|---|---|
| 1,000人に70文字 | 1通 | 1,000通 | 10円 | 10,000円 |
| 1,000人に200文字 | 3通 | 3,000通 | 8円 | 24,000円 |
この例では、文字数が3倍近くになると、単価は下がっても、総額は2倍を超えます。どの会社にも、送信人数・1回の文字数・月の回数をそろえて伝え、見積もってもらってください。
文字数と通数の数え方、単価の決まり方は、こちらの記事にSMSの文字数と料金の数え方
2. どの回線で送っているか、到達率をどう数えているか
SMSは、配信する会社によって通る回線が違います。海外の回線を通すと、そもそも届かないことがあります。
見積もりのときは、「国内の回線で送っているか」と、「到達率の数字は、何を除いて数えたものか」を聞いてください。電話番号の不備や電源オフで届かなかった分を除くかどうかで、数字は変わります。数え方が違えば、同じ「99.9%」でも、そのままでは比べられません。
回線の違いは「SMSの国内直収接続・国内網・海外網の違い」にまとめています →
3. いまの送信元番号を使えるか
受け取った人のスマホに表示される番号(送信元番号)が変わると、受け取った人には誰からのSMSか分かりにくくなります。乗り換える前に、いまの番号を新しい会社でも使えるかを確かめます。
自社の固定電話や050番号を、新しい会社でも登録できるかを聞いてください。前の会社から借りていた専用の番号(「2」から始まる6桁など)は、持っていけないことがあります。受け取る人の携帯電話会社によって、表示が変わる場合があるかも聞いておきます。
4. 切り替えにかかる期間と、用意するもの
新しい会社で送れるようになるまでの期間を確かめて、いまの会社との契約の終わりに間に合うように進めます。APIで送る場合は、配信会社の準備とは別に、自社側の開発の期間が要ります。
| 使い方 | 自社で用意するもの |
|---|---|
| 管理画面で送る | 送信元として使う電話番号 |
| APIで送る | 送信元として使う電話番号、接続元のIPアドレス、コールバックURL、システム側の開発 |
5. 解約の条件と、2社を並行して使う期間
いまの会社の契約期間と、解約の連絡の期限を確かめてください。切り替えの途中で送れない日が出ないように、しばらく2社を並行して使う方法もあります。並行して使う間は、2社分の固定費や最低料金がかかるかも見ておきます。
ULTIQUE SMSがお手伝いできること
確かめる5つのことを、ULTIQUE SMSに当てはめると次のとおりです(料金はすべて税抜)。
| 確かめること | ULTIQUE SMSの場合 |
|---|---|
| 月の総額 | 初期費用・月額固定費0円(送信元番号の有料オプションを除く)。最低利用料金は月1,000円(100通分込み)。単価はその月の通数で決まり、その月のすべての通数にかかります(101〜1,000通は1通10円、50,001通以上は1通5円)。届いたSMSだけが課金対象です |
| 回線 | 国内網(国内回線)。到達率99.9%以上(電話番号不備・電源オフ・圏外を除く) |
| 送信元番号 | 自社の固定電話や050番号を、追加費用なしで登録できます。前の会社から借りていた専用の番号(「2」から始まる6桁など)は、持ってこられません。SoftBankでは「253000」か「253001」と表示されます |
| 切り替えの期間 | お申し込みから最短1週間〜10日(有料オプションを使う場合は約2週間〜1か月) |
| 解約の条件 | 契約期間の縛りなし。連絡した月の末で終了。解約金なし |
送信元番号の表示には、3つの有料オプションがあります(いずれも税抜)。専用の「2」から始まる6桁の番号は、初期費用0円・月額33,000円で、どの番号になるかは選べません。「0000+4桁」または「0000+6桁」の番号は、初期費用44,000円・月額15,000円で、こちらも番号は選べません。SoftBankを含む全キャリアで自社の番号を表示するオプションは、初期費用70,000円・月額20,000円です。
APIで送る場合は、送信ごとの結果通知で、課金された通数と1通の単価が返ってきます。請求の前に、自社のシステムで料金を確かめられます。
月1万通以上を送る場合は、料金表とは別に、送信数に合わせたお見積もりもできます。他社サービスからの乗り換えのご相談も承ります。
ULTIQUE SMSの料金表と料金シミュレーターを見る →
乗り換えのQ&A
いま使っている送信元番号は、乗り換え先でも使えますか?
自社の固定電話や050番号なら、登録できるかを新しい会社に確かめてください。前のSMS配信会社から借りていた専用の番号(「2」から始まる6桁など)は、持っていけないことがあります。
SMS配信サービスの切り替えには、どれくらいかかりますか?
審査・送信元番号の登録・契約の期間は、会社や使うオプションによって違います。APIで送る場合は、これとは別に自社側の開発の期間がかかります。いまの会社の契約の終わりから逆算して、見積もりの段階で期間を聞いておきます。
届かなかったSMSにも、料金はかかりますか?
会社によって違います。届かなかった分にもかかる場合、届かないSMSが多いほど月の総額が増えるので、見積もりのときに聞いておきます。
乗り換えのあいだ、2社を並行して使ってもよいですか?
はい、かまいません。切り替えの途中で送れない日が出ないように、しばらく2社とも使う方法があります。その間は、2社分の固定費や最低料金がかかるかを確かめておきます。
SMS配信サービスの単価が上がると言われたら、まず何をすればいいですか?
まずはいまの会社に、月の送信人数と送る回数、1回の文字数を伝えて、単価を相談します。乗り換えを考えるときは、同じ条件で各社に見積もりを取り、1通の単価ではなく月の総額で比べます。あわせて、回線、送信元番号、切り替えの期間、解約の条件を確かめます。
乗り換えを決める前に、手元でそろえておくこと
- いまの会社の契約期間と、解約の連絡の期限
- 自社の月の送信人数と送る回数、1回に送る文字数(見積もりの条件になります)
- APIで送っているなら、つなぎ直しにかかる開発の期間
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