マッチングアプリのSMS認証
この記事の要点
SMS認証で分かるのは、その携帯電話番号のSMSを、登録の時点で受け取れる人がいることです インターネット異性紹介事業に当たるアプリの年齢確認の方法は、法律の施行規則第5条に決まっていて、SMS認証はその中にありません SMS認証が受け持つのは、登録の時点で番号のSMSを受け取れるかの確認と、ログインや番号の変更のときの確認です。1つの番号で1人にするのは会員データの側です SMS認証と年齢確認は別の手順にし、結果も別の項目で持ちます
マッチングアプリのSMS認証(電話番号認証)で確かめられるのは、登録しようとしている人が、入力した携帯電話番号のSMSをその場で受け取れることです。年齢や氏名、名乗っているとおりの人かどうかは確かめられません。インターネット異性紹介事業に当たるアプリで法律が定める「児童でないことの確認」(年齢確認)の方法の中に、SMSで届いたコードを入力してもらう方法はないため、年齢確認はSMS認証とは別に組み込みます。
目次
マッチングアプリのSMS認証で確かめられること・確かめられないこと
SMS認証は、入力された携帯電話番号に認証コードを送り、画面に入力してもらう仕組みです。正しいコードが入力されれば、登録しようとしている人の手元に、その番号のSMSを受け取れる端末があると分かります。下の表は、登録で確かめたいことごとに、SMS認証で分かるかどうかを並べたものです。
| 確かめたいこと | SMS認証で分かるか | 別に組み込む確認の例 |
|---|---|---|
| 入力された番号のSMSを、いま受け取れるか | 分かる | ― |
| 同じ番号の会員がほかにいないか | SMS認証のあと、会員データと照らせば分かる | ― |
| 18歳以上か | 分からない | 法律の施行規則で決まった年齢確認 |
| 氏名・住所 | 分からない | 書類などでの本人確認 |
| プロフィールの写真が本人か | 分からない | 運営による写真の確認、通報の受け付け |
携帯電話の契約者と、実際に使っている人が同じとは限りません。家族の名義で契約した携帯電話を使っている人もいますよね。契約者の年齢も、使っている人の年齢も、SMS認証では分かりません。SMS認証の仕組みそのものは、SMS認証とはにまとめています。
SMS認証が年齢確認の代わりにならない理由:法律で決まっている確認の方法
インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律(平成15年法律第83号)は、対象となる事業者に、利用者が児童(18歳未満)でないことを、あらかじめ確かめるよう定めています(第2条・第11条)。確かめ方は、国家公安委員会規則である同法の施行規則の第5条に決まっています。施行規則第5条第1項に挙がっている方法は、次のとおりです([e-Gov法令検索の施行規則](https://laws.e-gov.go.jp/law/415M60400000015)で、2026年11月5日に確認)。
| 方法 | 中身 |
|---|---|
| 年齢を証する書面(第1号) | 運転免許証などの、年齢または生年月日・書面の名称・発行者の名称の部分を、提示・写しの送付・画像の送信で受ける |
| マイナンバーカード(第2号〜第4号) | 電子証明書や、カードに記録された生年月日の情報の送信を受ける |
| 支払いの方法(第5号) | クレジットカードを使うなど、児童が通常利用できない方法で料金を支払う同意を受ける |
| 確認済みの会員のID(第6号) | 上の方法で確認した会員にIDとパスワードを付け、利用のたびに送ってもらう |
| IDを付ける作業の委託(第7号) | 第1号〜第5号の方法での確認とIDを付ける作業を外部に任せ、送られたIDがその委託先の付けたものかを照会する |
SMSで届いたコードを入力してもらう方法は、この中にありません。[警察庁の解釈基準](https://www.npa.go.jp/policy_area/no_cp/uploads/R8_deaikeikaishaku.pdf)(令和8年4月27日の通達)は、第5号の「児童が通常利用できない方法」を、クレジットカードと同じ程度の確かさがある方法が今後出てきた場合を想定した規定だと説明しています。この法律の対象になるアプリでは、SMS認証を済ませても、施行規則の年齢確認をしたことにはなりません。
会う日時や場所、連絡先をやりとりする機能を使わない利用者は、年齢の自己申告などで足りるという例外もあります(施行規則第5条第3項)。自社のアプリがこの法律の対象に当たるか、どの方法で確かめるかは、アプリの作りによって変わります。詳しくは、[警察庁の施行規則の案内ページ](https://www.npa.go.jp/policy_area/no_cp/deai/rule.html)や、弁護士などの専門家に確かめてください。
1つの電話番号で1人にするために、開発の前に決める5つのこと
1つの番号で2つ目のアカウントを作れないようにするのは、SMS認証ではなく、会員データの側で決めることです。次の5つを、開発の前に決めておきます。
1. 番号の書き方をそろえて保存する
同じ番号でも、「090-1234-5678」「09012345678」「+81 90 1234 5678」のように書き方が変わります。ハイフンや空白を外し、国番号の書き方を1つに決めてから保存します。
2. SMS認証が終わってから、会員データと照らす
照らし合わせは、コードが正しく入力されたあとに行います。番号を入れた段階で「この番号は登録済みです」と出すと、他人の番号を入れて、その人が会員かどうかを調べられてしまいます。
3. 退会した会員や、利用を止めた会員の番号の扱いを決める
退会した会員や利用を止めた会員の番号をいつまで残すか、退会した人の再登録をどこまで受けるかを決めます。番号を残すなら、プライバシーポリシーに書いた利用目的や保存の範囲と合わせます。
4. 番号を変えた会員の手続きを用意する
会員が携帯電話番号を変えたときは、新しい番号でSMS認証をやり直してから、登録の番号を差し替えます。差し替えたあと、古い番号ではログインできないかを試します。
5. 新しい会員の番号が、前の会員の番号と同じだったときの窓口を用意する
解約された携帯電話番号は、すぐには使われず、一定の休止期間を置いて保留されます([総務省 情報通信審議会の報告書](https://www.soumu.go.jp/main_content/000383359.pdf)(平成27年)の「解約保留番号」)。保留が終わった番号を別の人が使う場合に備えて、新しく登録しようとした人の番号が前の会員の番号と同じだったときの、問い合わせの受け方と確かめる手順を決めておきます。
なりすまし対策のうち、SMS認証が受け持つ範囲
なりすまし対策は、SMS認証だけでは組めません。SMS認証で確かめられるのは、登録の番号のSMSを受け取れる人が、いま操作しているかです。マッチングアプリでは、次のような操作の前に使えます。
- 新しい端末からのログイン
- 登録の電話番号やメールアドレスの変更
- 有料プランの設定の変更や、退会
SMS認証を悪用されないための設定も、自社の側で決めます。同じ番号に短い時間で何度もコードを送らせない上限を置くと、悪用による大量の送信も、送った分の料金も抑えられます。認証コードの文面に「このコードを他人に教えないでください」と入れておくと、コードを聞き出す手口への注意にもなります。コードが届かないときの切り分けは、SMS認証が届かないときに確かめることに書いています。
私の考え:SMS認証は、年齢確認の前に置く入り口
私は、マッチングアプリのSMS認証は、会員データとの照らし合わせと組み合わせて「1つの番号で1人」にする入り口として、年齢確認の前に置くのがよいと考えています。先に番号で会員を1人ずつに分けておけば、年齢確認の結果も、利用を止めた記録も、その会員にひも付けて残せます。
逆に、この法律の対象になるアプリで、SMS認証を済ませたことを「年齢確認済み」の判定に使っても、施行規則第5条の方法で確かめたことにはなりません。登録の画面の流れを決めるときは、SMS認証と年齢確認を別の手順として並べ、それぞれの結果を別の項目で持つのが分かりやすいと思っています。
ULTIQUE SMSで認証コードを送る場合
ULTIQUE SMSの場合、自社のシステムからAPIで、認証コードのSMSを自動で送れます。料金がかかるのは送信先に届いたSMSだけで、最低利用料金は月1,000円(100通分込み・税抜)です。配信がない月も、最低利用料金はかかります。
ULTIQUE SMSのAPIで認証のSMSを送る場合
ULTIQUE SMSのAPIで使う場合に用意していただくのは、送信元の電話番号、接続元のIPアドレス、コールバックURLの3つです。あわせて、自社のシステムからAPIを呼び出す開発が要ります。
お申し込み時に審査があります。審査では、どの業種でも、届出の控えなどの書類を確認することがあります。お申し込みから、審査と送信元番号の登録までは最短1週間〜10日です。
| 項目 | ULTIQUE SMSの場合 |
|---|---|
| 提供API | SMS送信API/配信結果通知(コールバック) |
| 接続方式・認証 | HTTPS(POST)・JSON形式。API ID・パスワード(接続元のIPアドレスの制限もできます) |
| 結果の通知 | 送信ごとに、指定したコールバックURLへ自動で返ります。通常は配信後数秒〜数分で、携帯電話会社の状況によって遅れることがあります |
| ひも付けの項目 | 管理ID+自由項目3つ(会員IDなどを付ければ、どの会員へのSMSが届いたかを自社で照らせます) |
| 宛先・回線 | 日本国内の携帯電話番号。国内網(国内回線)で配信 |
| 料金の数え方 | 本文が70文字までなら1回の送信で1通。単価は月の送信数で決まり、月3,000通なら3,000通×8円=24,000円(税抜) |
契約期間の縛りや解約金はなく、ご連絡いただいた月の末で契約が終わります。料金の比べ方はSMS認証の料金とAPIの比べ方に、文字数と通数の数え方はSMSの文字数と料金の数え方にまとめています。
マッチングアプリのSMS認証のQ&A
マッチングアプリでSMS認証をすれば、年齢確認をしたことになりますか?
なりません。インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律の施行規則第5条は、年齢確認の方法として、運転免許証などの書面、マイナンバーカード、クレジットカードでの支払いの同意などを挙げています。SMSで届いたコードを入力してもらう方法は、その中にありません。
年齢確認で受け取る書類の画像は、どこまで写っていればいいですか?
年齢または生年月日、書面の名称、発行者の名称の3つの部分です。施行規則第5条第1項第1号が、運転免許証などの書面のうち、この3つの部分の提示や画像の送信を受けると定めています。
1つの電話番号で複数のアカウントを作らせないには、どうすればいいですか?
電話番号の書き方をそろえて保存し、SMS認証が終わったあとで会員データと照らします。照らす前に「登録済みです」と表示すると、他人の番号が会員かどうかを調べられてしまいます。
インターネット異性紹介事業の届出は、どこに出しますか?
事業の本拠となる事務所の所在地を管轄する警察署長を経由して、都道府県公安委員会に出します。期限は事業を始める日の前日までで、届出には年齢確認の実施の方法も書きます。自社のアプリが届出の対象に当たるかは、警察庁の案内や専門家に確かめてください。
年齢確認を済ませた会員に、ログインのたびに書類を出してもらう必要はありますか?
毎回出してもらう必要はありません。施行規則第5条第1項第6号には、一度年齢確認をした会員にIDとパスワードを付け、利用のたびにそれを送ってもらう方法が挙がっています。警察庁の解釈基準は、会員制のアプリで、IDとパスワードを入力しないと使えない作りがこれに当たると説明しています。
次に確かめること
- 自社のアプリが法律の「インターネット異性紹介事業」に当たるかと、届け出た年齢確認の方法(警察庁の案内や専門家に確かめる)
- 登録の画面で、SMS認証と年齢確認が別の手順になっていて、結果を別の項目で持っているか
- 電話番号を保存するときの書き方と、退会した会員の番号の扱い
あわせて読みたい記事
ULTIQUE SMSを使ってみませんか
初期費用・月額固定費0円。お申込みから最短1週間〜10日で使い始められます。
情報の確認日:2026-11-05

SMS認証とは本人確認・認証
SMS認証が届かないときに確かめること本人確認・認証