SMS活用ガイド

SMS API連携とは

2026/11/05

この記事の要点

管理画面では担当者が操作して送り、API連携では予約の確定や支払い期限の超過など、自社のシステムの動きをきっかけに送ります 連携は「送信の依頼」と「結果の受け取り」の2つの流れでできていて、会員IDを付けて送れる配信会社なら、誰あてのSMSが届いたかを自社のシステムで追えます 自社で用意するのは、主に送信元の電話番号、接続元のIPアドレス、結果の通知を受け取るURL(コールバックURL)、APIを呼び出す開発です(配信会社によって違います) 始めるときは送る場面を1つに絞り、申し込みのあと、審査と送信元番号の登録を待つ間に、仕様書をもとに自社側の開発を始めます

SMS API連携とは(自社のシステムから自動で送る仕組みと、始めるまでの流れ)
喜喜多陽平 / Yohei Kita株式会社FID マーケティング部 リーダー/ULTIQUE SMS 事業責任者無印良品で2年半、TOKYO BASEで2年、小売の現場を経験したのち、株式会社FIDに入社。法人向けSMS配信サービス「ULTIQUE SMS」のセールスとマーケティングを担当し、導入や他社サービスからの乗り換えのご相談を受けています。

SMS API連携とは、自社の会員管理や予約、請求などのシステムから配信会社のAPIを呼び出し、決まった場面でSMSを自動で送る仕組みです。たとえば予約システムなら、翌日に予約がある人を拾い、その人の電話番号あてにリマインドのSMSを送る動きを、担当者の手を介さずに組めます。送ったSMSが届いたかどうかの結果も、自社のシステムで受け取れます。

SMS API連携の仕組み:送信の依頼と、結果の受け取り

API(Application Programming Interface)は、システム同士が決まった形でデータをやりとりするための窓口です。SMSの配信会社はこの窓口を用意し、データの渡し方を仕様書にまとめています。自社のシステムは、仕様書どおりに宛先の電話番号と本文を渡して、送信を依頼します。

依頼を受けた配信会社は、携帯電話会社の回線を通してSMSを届けます。届いたか、届かなかったかの結果は、あとから自社に返ってきます。返し方には、自社が指定したURLへ配信会社から知らせが届く仕組み(コールバック)と、自社から結果を取りに行く仕組みがあり、配信会社によって違います。

管理画面からの送信と、API連携の違い

配信会社の管理画面から送る方法と、API連携で送る方法を、比べる点ごとに並べました。いちばん大きな違いは、送るきっかけです。

比べる点管理画面から送るAPI連携で送る
送る人担当者がブラウザで操作する自社のシステムが自動で送る
送るきっかけ担当者が決めた日時予約の確定、支払い期限の超過、ログインなど、システムの中の動き
結果の確かめ方管理画面で見る自社のシステムで受け取る(ひも付けの項目があれば、会員ごとに残せる)
自社側の開発要らない要る
向いている送り方お知らせや販促を、決めた日にまとめて送る一人ひとりに、決まった場面で1通ずつ送る

SMS API連携でできること

決まった場面で自動で送る:認証コード・予約リマインド・督促

システムの動きに合わせて送るSMSの代表は、次の3つです。どれも、送る相手と時刻がシステムの中のデータで決まります。

届いたかどうかを受け取る:結果の通知

API連携では、送ったSMSごとに「届いた」「届かなかった」の結果を自社のシステムで受け取れます。届かなかった人にだけメールや電話で連絡し直す、といった次の動きも組めます。SMSが届いたあと、結果の通知が返るまでに時間がかかることがあるため、認証コードでは通知を待たずにコードの入力欄を出す作りにします。

誰に送ったかを残す:会員IDとのひも付け

配信会社によっては、送信の依頼に自社の会員IDや請求の番号を付けて渡せます。結果の通知に同じIDが返ってくれば、「どの会員に、何の連絡で送ったSMSが届いたか」を自社のシステムの中で追えます。

SMS API連携に要るもの

連携に要るものを、誰が用意し、何に使うかでまとめました。何が要るかは配信会社によって違います。

要るもの用意する側何に使うか
APIの接続情報(API ID・パスワードなど)配信会社が発行する送信を依頼するときに、契約している自社からの依頼だと示す
接続元のIPアドレス(接続元を絞る場合)自社APIにつなげるサーバーを、自社のものに絞る
コールバックURL(結果が届く方式の場合)自社結果の通知を受け取る、自社側の受け口。結果を取りに行く方式なら要らない
送信元の電話番号自社が決め、配信会社が登録する受け取る人の画面に、送り主として表示する(設定によって別の番号で表示されることがある)
自社側の開発自社送信の依頼、結果の受け取り、エラーのときの動きを組む

接続元のIPアドレスとコールバックURLは、自社のサーバーにかかわるため、開発やインフラの担当者と先に決めておきます。送信元の電話番号は、登録に日数がかかるため早めに決めます。

自社側の開発で決めておくこと:エラーのときの動きと、送る速さ

開発では、SMSを送る呼び出しのほかに、うまくいかなかったときの動きを決めます。送信の依頼がエラーで返ったら、もう一度送るのか、システムの運用の担当者に知らせるのか。結果が「届かなかった」だったら、ほかの手段で連絡するのか。この2つは、開発を始める前に企画の担当と決めておきます。

まとめて送るときは、送り終わるまでの時間も見込んでおきます。1秒あたりに送れる通数は配信会社ごとに決まっていて、数千通をいっせいに依頼しても順に送られます。

SMS API連携を始めるまでの6つの手順

1. 送る場面と月の通数を書き出す:どのシステムの、どの動きをきっかけに、誰へ送るか。本文が1通に収まるかと、月の通数の見込みも出します。文字数と通数の数え方はSMSの文字数と料金の数え方にあります

2. 配信会社から仕様書をもらい、作りを確かめる:結果の返し方、ひも付けの項目、接続元の制限、回線を見て、自社の作りに合うかを開発の担当者と確かめます。比べ方はSMS認証の料金とAPIの比べ方に、回線の違いはSMSの国内直収接続・国内網・海外網の違いにまとめています

3. 申し込みと審査、送信元番号の登録を進める:申し込みのあとに審査があり、送信元番号の登録にも日数がかかります。この間に、仕様書をもとに自社側の開発を始めておきます

4. APIの接続情報を受け取り、自社側とつなぐ:仕様書をもとに進めてきた開発に、発行されたAPIの接続情報を入れ、送信と結果の受け取りをつなぎます。接続元のIPアドレスとコールバックURLは、配信会社に伝えておきます

5. 社内の携帯電話番号でテストする:SMSが届くか、結果の通知を自社のシステムで受け取れるか、その通知に会員IDが入って返るかを見ます

6. 1つの場面から本番で使い始める:届いた割合と利用者からの問い合わせを見てから、ほかの場面に広げます

私の考え:最初のAPI連携は、送る場面を1つに絞る

私は、初めてのSMS API連携では、送る場面を1つに絞り、結果の受け取りと会員IDのひも付けまで作ってから、ほかの場面に広げるべきだと考えています。送信の依頼だけなら開発は小さく済みます。それでも、届かなかったSMSを追えないまま送る場面を増やすと、問い合わせのたびに送信の記録を探すことになります。1つ目の場面で結果の受け取りまで作っておけば、2つ目からはその受け取りの仕組みを使い回せます。

ULTIQUE SMSで1つの場面から始める場合

ULTIQUE SMSの場合、API連携の費用と初期費用はかからず、月額の固定費もありません。月の料金は、100通分を含む最低利用料金1,000円(税抜)からで、通数として料金がかかるのは送信先に届いたSMSだけです(配信がない月も、最低利用料金はかかります)。送信元番号は目的ごとに複数登録できるので、予約リマインドから始め、あとから督促を別の番号で送る、という広げ方もできます。あとから足す番号は、登録の手続きを終えてから使えます(日数は足すときにご確認ください)。

SMS API連携のQ&A

SMS API連携とは何ですか?

自社の会員管理・予約・請求などのシステムから配信会社のAPIを呼び出し、SMSを自動で送る仕組みです。送ったSMSが届いたかどうかの結果も、自社のシステムで受け取れます。

管理画面からの送信とAPI連携は、どちらを選べばいいですか?

決めた日にまとめて送るお知らせや販促なら管理画面、認証コードや予約リマインドのように決まった場面で一人ひとりに送るならAPI連携が向いています。管理画面からの送信には、自社側の開発が要りません。

SMS API連携を始めるには、何を用意すればいいですか?

配信会社から受け取るのは、APIの接続情報(API ID・パスワードなど)です。自社で用意するものは配信会社によって違い、主に送信元の電話番号、接続元のIPアドレス、コールバックURL、APIを呼び出す開発です。結果を自社から取りに行く方式なら、コールバックURLは要りません。

SMS API連携で、認証コードは配信会社が作ってくれますか?

配信会社によって違います。SMSを送る機能だけを持つAPIでは、認証コードの作成と照らし合わせは自社のシステムで行います。

SMSの結果の通知は、送ってすぐに返ってきますか?

すぐに返るとは限りません。SMSが届いたあと、結果の通知が返るまでに時間がかかることがあります。認証コードのSMSでは、結果の通知を待たずにコードの入力欄を出す作りにします。

ULTIQUE SMSでSMS API連携を始める場合

ULTIQUE SMSで使うAPIは、SMS送信APIと、結果を返す配信結果通知(コールバック)です。結果は送信ごとに、指定したコールバックURLへ自動で返ります。認証コードを作る機能や照らし合わせる機能はないため、認証に使う場合は自社のシステムで組みます。API仕様書は、お問い合わせのあとにお送りします。

お申し込みのあと、審査と送信元番号の登録申請(最短1週間〜10日)、契約書の締結を経て、API ID・パスワードとAPIの接続先のURLをお知らせします。用意していただくのは、送信元の電話番号、コールバックURL、APIを呼び出す自社側の開発です。セキュリティのため、API連携では接続元のIPアドレス(複数可)を登録していただいています。解約金や契約期間の縛りはなく、解約はご連絡いただいた月の末になります。

項目ULTIQUE SMSの場合
接続方式HTTPS(POST)・JSON形式
認証API ID・パスワードと、登録していただいた接続元のIPアドレス
結果の通知通常は配信後数秒〜数分。携帯電話会社の状況によって遅れることがあります
通知の内容配信結果・携帯電話会社・課金の通数など(携帯電話会社は返らない場合があります)
ひも付けの項目管理ID+自由項目3つ
宛先・回線日本国内の携帯電話番号。国内網(国内回線)で配信
本文最大660文字(70文字までで1通)
送信の速さ通常は1秒あたり約4〜5通
送信元番号固定電話・050番号・フリーダイヤルなど、個人の携帯電話番号以外を登録できます。標準の設定では、受け取る人の携帯電話がSoftBankの場合、「253000」または「253001」と表示されます
送信の記録管理画面とAPIで2年以上さかのぼって検索できます

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情報の確認日:2026-11-05