SMS再販の料金の決め方

公開日:2026/11/05

この記事の要点

料金の形は、従量・月額に含める・月額に通数の枠を付けるの3つで、どの形でも数える単位は通数にします SMSは本文の文字数で通数が変わり、同じ1回の送信でも、長い文面なら1人に2通、3通と数えられます 届かなかった分、最低料金、単価が上がったときの扱いは、配信会社の条件に合わせて、お客様との契約書に書いておきます 再販の料金は、お客様ごとにAPIを分け、届いた通数をお客様ごとに数えられる形にしてから決めます

SMS再販の料金の決め方(従量・月額込み・通数枠の比べ方と、契約書に書くこと)
喜喜多陽平 / Yohei Kita株式会社FID マーケティング部 リーダー/ULTIQUE SMS 事業責任者無印良品で2年半、TOKYO BASEで2年、小売の現場を経験したのち、株式会社FIDに入社。法人向けSMS配信サービス「ULTIQUE SMS」のセールスとマーケティングを担当し、導入や他社サービスからの乗り換えのご相談を受けています。

SMSを自社サービスの機能として再販するときは、お客様に請求する単位を、配信会社からの請求と同じ「通数」にそろえることから決めます。そのうえで、従量で請求するか、月額に含めるか、月額に通数の枠を付けるかを選びます。単位がずれていると、長い文面が増えた月や、届かなかったSMSの扱いが配信会社と違うときに、仕入れと請求が合わなくなります。

たとえば、予約システムの会社が、予約リマインドのSMSを「1回の送信につき〇円」でお客様に出しているとします。お客様が文面に地図のURLや持ち物の案内を足して200文字にすると、通数の数え方によっては1人3通です。仕入れは3倍になるのに、請求は1回分のままです。紹介と再販の違いや、再販でのお客様ごとの分け方は、SMS代理店の「紹介」と「再販」の違いに書いています。

SMS再販の料金の形:従量・月額に含める・通数の枠の比べ方

SMSを自社サービスの機能として出すときの料金の形は、大きく3つです。下の表は、3つの形を、お客様から見た分かりやすさと、自社の持ち出し(仕入れが請求を上回る危うさ)で比べたものです。

観点従量で請求する月額に含める月額に通数の枠を付ける
お客様への請求届いた通数×自社の単価サービスの月額だけ月額+枠を超えた通数×超過の単価
お客様から見た分かりやすさ月ごとに金額が変わる金額が毎月同じ枠の中なら金額が変わらない
自社の持ち出し小さい送るほど大きくなる枠の分までに限られる
請求の手間お客様ごとに毎月通数を集計する集計は社内の確認用だけ枠を超えたお客様だけ超過を計算する
向いている場面送る量がお客様ごとに大きく違う送る量が少なく、毎月ほぼ同じ送る量の目安があり、たまに多い月がある

従量は、仕入れと請求が同じ向きに動くので、持ち出しが出にくい形です。代わりに、お客様は月ごとの金額を前もって読めません。

月額に含める形は、SMSが付け足しの機能で、送る量が小さいときに向いています。上限を決めずに含めると、督促や一斉のお知らせに使い始めたお客様が1社出ただけで、その月の仕入れが大きく増えることがあります。月額に含める場合でも、契約書には「月〇通まで」と書き、超えたときの扱い(超えた分の単価か、通数の枠の形への切り替え)を決めておきます。

通数の枠は、2つの中間です。枠の大きさは、お客様の実際の送り方から「月に何人に、何文字で送るか」を聞き、通数に直してから決めます。

文字数で通数が変わる:「送信1回」ではなく「通数」で数える

SMSは1通に入る文字数に上限があり、長い本文は何通かに分けて数えられます。何文字で何通になるかは、配信会社の数え方で決まります。たとえば70文字までを1通、134文字までを2通、201文字までを3通と数える場合、1,000人に200文字を送ると3,000通です。

ここで「送信1回〇円」の料金にしていると、自社が受け取るのは1,000回分で、支払うのは3,000通分になります。お客様への単価を決める前に、お客様の実際の文面を1つ選び、文字数から通数を出してみてください。数え方はSMSの文字数と料金の数え方にまとめています。

お客様の画面に、入力中の文字数と通数を出しておくのも手です。文面を作る段階で通数が見えれば、請求のときに「思ったより高い」と言われにくくなります。

仕入れの単価が月の通数で変わるとき

月の合計通数で1通の単価が決まる配信会社では、自社の仕入れ単価が月ごとに変わります。お客様が増えれば下がり、大口のお客様が抜ければ上がります。お客様への単価を仕入れの単価に連動させると、お客様には理由の分からない値動きになるため、自社の単価は固定にして、仕入れが高くなる月でも持ち出しにならない額で決めます。

届かなかった分と最低料金の扱い

届かなかったSMSに料金がかかるかどうかは、配信会社によって違います。番号の間違いや解約済みの番号に送った分まで数える条件なら、お客様にも同じ条件で請求するか、自社で負担するかを決めます。届いた分だけが数えられる条件なら、お客様にも「届いた分だけ請求」と書けます。

最低料金も、仕入れの条件から決めます。配信会社に月の最低料金があると、お客様がまったく送らない月にも自社の支払いは残ります。お客様への料金に月額の基本料を置くか、最低料金分をサービスの月額に含めておくと、送らない月の持ち出しを避けられます。

お客様ごとの通数の数え方:APIをお客様ごとに分ける

従量でも通数の枠でも、お客様ごとの通数が数えられないと請求を出せません。配信会社の記録と突き合わせやすいのは、APIをお客様ごとに分ける形です。1つのAPIで全員分を送ると、どのお客様の送信かを自社のシステムの記録だけで分けることになり、配信会社からの請求と合わせるのに手間がかかります。

数えるときは、次の3つを決めておきます。

1. 数える元のデータ:送信ごとの結果の通知(届いた・届かなかった、課金の通数)を、お客様のIDとひも付けて保存する

2. 締めの基準:結果の通知は遅れて届くことがあるため、送信した日時で月を分ける

3. 突き合わせ:月末に、お客様ごとの合計と、配信会社からの請求の通数が合うかを確かめる

確かめ方:テストで同じ文面を、2社のお客様のAPIから送り、お客様ごとの集計と配信会社側の記録が一致するかを見ます。

私の考え:どの料金の形でも、通数の枠か単価は契約書に書く

私は、SMSを自社サービスの機能として出すなら、どの料金の形でも、契約書には通数の枠か単価のどちらかを必ず書いておくべきだと考えています。SMSの仕入れは、お客様が何人に何文字で送るかで決まり、自社では決められません。「SMS使い放題」のように数えない形で始めると、送り方が変わったお客様に、あとから条件を足すのは難しいと見ています。

ULTIQUE SMSで再販の通数を数える場合

ULTIQUE SMSの場合、料金がかかるのは送信先に届いたSMSだけです。再販でも、FIDから代理店への請求の数え方は通常のご利用と同じで、通数は文字数で数え、最低利用料金もかかります。1つの送信元番号に対してAPIを複数発行でき、お客様ごとにAPIを分けてご利用いただけます。

APIの結果の通知(コールバック)には、配信結果や課金の通数などが入ります。管理IDと自由項目3つを送信に付けられるので、お客様のIDとのひも付けにも使えます。送信の記録は、APIで2年以上さかのぼって検索できます。お客様ごとの月の通数は、自社のシステムで集計します(ULTIQUE SMSには送信料金を知らせる機能はありません)。

単価が上がったときに備えて、契約書に書くこと

SMSの送信単価が上がる話は、業界全体で出ています。仕入れが上がったときに、お客様への料金を見直せる形にしておかないと、上がった分をそのまま自社でかぶることになります。お客様との契約書には、次の4つを書いておきます。

契約期間は見落としやすいところです。お客様と年単位の固定料金で契約していても、配信会社の単価は月ごとに変わりえます。契約期間は、法務の担当者と確かめておきます。

SMS再販の料金のQ&A

SMS再販の料金は、従量と月額込みのどちらがいいですか?

送る量がお客様ごとに大きく違うなら従量、少なくて毎月ほぼ同じなら月額に含める形(月額込み)です。月額に含める場合も、契約書に「月〇通まで」と書き、超えたときの扱い(超えた分の単価か、通数の枠の形への切り替え)を決めておきます。

SMSの機能を「送信1回〇円」で請求してもいいですか?

おすすめしません。SMSは本文の文字数で通数が変わり、長い文面では1回の送信が2通、3通として数えられるためです。配信会社からの請求と同じ通数で、お客様にも請求します。

届かなかったSMSの分も、お客様に請求しますか?

配信会社の条件に合わせて決めます。届いたSMSだけに料金がかかる配信会社なら、お客様にも届いた分だけを請求できます。届かなかった分も数える条件なら、お客様に同じ条件で請求するか、自社で負担するかを契約書に書きます。

お客様ごとのSMSの通数は、どう数えればいいですか?

配信会社のAPIをお客様ごとに分け、送信ごとの結果の通知をお客様のIDとひも付けて保存し、届いた通数をお客様ごとに合計します。送信の回数と通数は一致しないためです(文字数の数え方によっては、200文字の本文は1人3通になります)。月末には、その合計と配信会社からの請求の通数を突き合わせます。

SMSの仕入れ単価が上がったら、お客様への料金も上げられますか?

契約書に改定の条件と知らせる期間を書いてあれば、見直せます。書いていない場合は、改定できるかどうかをお客様との契約の中身で確かめることになります。法務の担当者と、改定の条件と契約期間を合わせて確かめてください。

ULTIQUE SMSで再販を始める場合

ULTIQUE SMSを直接ご利用いただく場合の公開料金は、初期費用・月額固定費0円で、最低利用料金は月1,000円(100通分込み・税抜)です。1通の単価は月間送信数で決まり、その月に送信したすべての通数にかかります。再販では、あらかじめ決めた仕切り値で、FIDから代理店に請求します。仕切り値などの条件は、ご相談のときにご案内します。

再販はAPIでのご利用で、お客様が増えるたびにFIDの審査があります。契約期間の縛りや解約金はなく、ご連絡いただいた月の末で契約が終わります。お申し込みから、審査と送信元番号の登録までは最短1週間〜10日です。

複数のAPIで送った通数を単価の計算でどう合わせるかや、最低利用料金を契約ごととAPIごとのどちらで数えるかは、ご相談のときにお確かめください。制度の内容は販売代理店・パートナー募集のページにまとめています。お問い合わせフォームで「代理店・パートナーについて」を選んでいただくと、担当者から条件をご案内します。

次に確かめること

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